前十字靱帯断裂
前十字靱帯は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ靱帯の一つで、膝関節を安定させるとても重要な靱帯です。 ヒトでは、外傷により前十字靭帯断裂が起こりますが、犬の場合は、靱帯の変性や膝関節の構造が原因で起こります。 […]
前十字靱帯断裂 症例2
症例 プードル10才7ヶ月 右側の前十字靱帯が断裂し脛骨が前方に変位しています。TPLO法による手術で治療しました。 レントゲン写真を見ると分かるようにこの症例は、2年前にも左側の前十字靱帯が断裂し、TPLO法により手術 […]
神経ブロック
末梢神経の近くや筋間に局所麻酔を投与して痛覚をブロックする方法で、主に整形外科手術で全身麻酔と併用して使用されます。 中枢神経機能を抑制せずに患部を完全な無痛状態することができ、術中の麻酔薬を減量できる上に術後の痛みの軽 […]
頚部椎間板ヘルニア
症例 12才のビーグル、雄 突然の激しい痛みと右前足を上手く使えないということで来院しました。 MRI検査をしてみると頚部に数カ所の椎間板ヘルニアが見つかりました。 症状とMRI検査の結果から今回の痛みと麻痺の責任病変は […]
頚部椎間板ヘルニア2
ビーグル 頚椎2-3間に椎間板ヘルニアを起こし頚部痛、頚部筋肉群の硬直および前肢の不全麻痺を呈しています。 MRI画像 術前の動画 特徴的な歩様と頚部のミオクローヌス(頚部筋肉の収縮)。 術後動画 頚椎ベントラルスロット […]
腰部椎間板ヘルニア
13歳 ミニチュアダックスフント グレードⅢ 症状・神経学的異常のグレード(胸腰部椎間疾患) グレードⅠ:背部痛、麻痺なし グレードⅡ:歩行可能な不全麻痺 グレードⅢ:歩行不可能な不全麻痺 グレードⅣ:対麻痺、深部痛覚あ […]
足根中足関節脱臼
外傷(咬傷) により足根中足関節(足の甲の関節)に開放性の脱臼を起こし細菌感染を起こしていました。 細菌感染を起こしているのでインプラントを使うことは不適と判断し、創外固定にて修復しました。 修復時は、関節固定を目的に関 […]
変性性腰仙椎狭窄症(馬尾症候群)
腰仙椎部分の組織が肥厚し馬尾神経を圧迫することにより症状が出ます。 症状は、腰部の圧痛、尾を上げると痛がる、階段の上り下りを嫌う、後肢の爪をすって歩くなどで、さらに症状が進むと尿失禁、便失禁、後肢の麻痺を起こすことがあり […]
橈骨尺骨骨折
橈骨尺骨骨折は、トイ犬種の骨折の中で一番多く発生する骨折です。多くは椅子やソファーから床に飛び降りたり、抱っこしていて地面に飛び降りたりして発生します。 治療 プレートによる内固定が最も確実に治療できる方法です。 外副子 […]