神経ブロック

神経ブロックは、手術をする領域の神経を一時的にブロックして痛みをコントロールする方法で、人の手術では神経ブロックをせずに手術をすることは考えられません。動物たちも神経ブロックの恩恵を受け、少しでも手術の痛みを少なくしなければなりません。

1.硬膜外ブロック

硬膜外ブロック

硬膜外ブロックは、脊椎(背骨)の中の硬膜外に局所麻酔薬と鎮痛剤を投与します。投与した領域左右両側の鎮痛が出来ます。

2.腕神経叢ブロック

腕神経叢ブロック

腋窩(脇の下)にある腕神経叢に対して局所麻酔薬を投与します。手術をする側の前足だけ鎮痛をすることが出来ます。超音波ガイドと診断用神経刺激装置により安全に神経ブロックを行いことが出来ます。

3.大腿神経ブロック

大腿神経ブロック

腰椎(腰の骨)からでる大腿神経に局所麻酔薬を投与しブロックします。坐骨神経ブロックと併用することが多く、診断用神経刺激装置を使用して薬剤を投与します。

4.坐骨神経ブロック

坐骨神経ブロック

硬膜外ブロックは、脊椎(背骨)の中の硬膜外に局所麻酔薬と鎮痛剤を投与します。投与した領域左右両側の鎮痛が出来ます。

5.頭部神経ブロック

頭部神経ブロック

主に口腔外科の際に上顎下顎の鎮痛に眼窩下孔、オトガイ孔および下顎孔に局所麻酔薬を投与します。

6.肋間神経ブロック

開胸手術の際に肋骨の間にある神経をブロックします。