歯髄感染による外歯瘻

歯髄の感染症により歯根膿瘍から皮膚の表面に瘻管を形成し、排膿している状態を外歯瘻と言います。
瘻管が歯肉に形成されているものを内歯瘻と言います。

以前は、抜歯が治療として行われてきましたが、歯内治療により歯を温存したまま治療することができるようになりました。

症例1

12歳のトイプードルで下顎皮膚にできた瘻管からの排膿が6ヶ月間続き、当院に紹介されてきました。


下顎の皮膚に瘻管


歯内治療


右側が抜髄および歯根膿瘍内に水酸化カルシウム剤を入れ、
解放している歯根をガタパーチャーで閉鎖した。


初診時レントゲン写真では犬歯の歯根部の下顎骨に大きな欠損が認められる。


術後6ヶ月下顎骨の欠損部分に仮骨形成が見られる。

症例2

下顎皮膚から排膿することで来院しました。


下顎皮膚に瘻管が見られました。


歯牙の外見は正常に見えますが歯髄の感染が認められました。